2020年11月にフリーランスエンジニアとして独立して、3年目を迎えました。
今回は、正社員からフリーランスエンジニアとして独立するまで経緯を振り返ります。
また、フリーランスのメリットとデメリットについてもまとめてみました。
フリーランスとして独立を目指す方などに役立てれば幸いです。
独立するまで
2015年に専門学校を卒業後して、新卒でWeb制作会社にコーダーとして入社しました。
当時の自分のレベル感としては、HTML/CSSはスラスラ書けるけど、JavaScriptあまり書けないし苦手意識がある感じでした。
JavaScriptに苦戦する
入社して2年目に、本格的にJavaScriptを使った案件をやるようになりました。
席は先輩エンジニアの隣で、いつでも質問できる環境です。
しかし、当時の自分はJavaScriptのコードをなんとなく書いていたので、
1行1行のコードの意味を他人に説明できるレベルではありませんでした。
そのため、分からないことを先輩エンジニアに聞いても、先輩エンジニアのアドバイスを完全に理解できてませんでした。
そんなレベル感だったので、その当時は自分が1日頑張っても実装できない機能が、先輩エンジニアは10分で実装完了というようなことが日常で、何度も自分はエンジニアには向いてないと思い、本気で別の職種に転職しようか悩んだ時期もありました。
「JavaScript本格入門」という本に出会う
ある日、先輩エンジニアに「JavaScript本格入門」という本をおすすめされて購入します。
そしてその本を教材に、部署のコーダーの人を含めて勉強会をやることになりました。
その勉強会が、私のJavaScriptへの苦手意識を取り去り、スキルが向上するきっかけになりました。
今までJavaScriptの基礎を網羅的にやったことがなかった自分にとって、「JavaScript本格入門」は自分のレベルを一段上げてくれました!(今までのレベルが低すぎた。。)
基礎を一通り学んだあと、あとはひたすら先輩エンジニアのコードを真似ながら書きました。
すると不思議なもので、JavaScriptに対して苦手意識が無くなるどころか、JavaScriptに対して少し自信をもてるように!
スキルも向上して様々な機能を自分1人で実装できるようになりました。
先輩エンジニアには感謝しかないです。
別会社へ出向
入社して4年目ごろ、別会社へ1人で出向することになり、出向先で約2年リニューアル案件を携わりました。
出向先にJavaScriptを書ける人がほぼいなかったので、分からないことがあってもやるしかない環境だったのですが、今までの経験で結果なんとかなりました。。笑
また、出向先の方に自分を信頼してもらうことができ、そこでの信頼が今のフリーランスの仕事と繋がっていたりします。
ある日フリーランスという働き方を知った
出向先でフリーランスとして働いている人とランチに行ったことがあります。
その時にフリーランスの働き方や報酬などについて、詳しく聞くことができました。
そんな働き方があるんだ!と自分には結構衝撃だったので、その日からフリーランスについて調べました。
フリーランス向けのエージェントの求人情報などを見て、「自分でも独立できるな。」と思い、当時の会社を退職することに決めます。
退職を伝える
退職を決意してしばらくして、会社の上司に退職の意向を伝えると、
あと2,3年は仕事を辞めないでうちで働いたほうがいい。
だいたい今のスキルじゃフリーランスでは通用しない。
と、テンプレートみたいなことを言われました。
ただ退職の意思は固かったので、何度か話し合って承諾を得ました。
有給休暇が30日ほど残っていたので、有給消化から退職までおよそ1ヶ月半をフリーランスの案件探しに充てられたので、余裕を持って案件探しができました。
フリーランスの案件探し
有給休暇に入って残り1ヶ月ごろから、レバテックなどのエージェントを使ってフリーランスの案件探しをしました。
使ったエージェントは下記です。
- レバテック
- Midworks
どちらのエージェントも対応が早く丁寧でおすすめです。
独立初期は不安なことも多いと思うので、Midworksの報酬保障等の福利厚生を重視するのもいいかもしれません。
エージェントに初回面談を申し込むと、最初は電話面談をすることになります。
下記のようなことを聞かれます。
- どんな案件を探しているか(使用する言語など)
- 週何日稼働できるか
- 単価はどれくらいを希望しているか
電話面談が終わると、後日「職務経歴書を提出してください」と言われて電話面談終了です。
職務経歴書の準備
職務経歴書の準備は本当に大変でした。
今までやってきたプロジェクトについて何もメモしていなかったので、記憶を頼りに全て振り返り書き出しました。
日頃からプロジェクトの規模、開発環境、プロジェクトの詳細をメモしておくことを強くおすすめします。。
また、「あのプロジェクトっていつやったんだっけ?」となることがあるので、事前に退職するまでに関わっていたプロジェクトの詳細を会社で確認しましょう。
職務経歴書がないとエージェントも案件探しを始められないので、早めに提出できるよう大急ぎで作成しましたが、作成には丸3日ほど掛かかりました。
面接からオファーまで
エージェントに紹介してもらった案件は全部で15件程度で、そのうちオファーが5件ほどでした。
紹介された案件で希望する案件があれば、その後面接が1回あるのですが、ほとんどリモート面接でした。
オファーをもらった案件の単価最高額は、当時で72万でした。
実際に承諾したオファーの単価はそこまで高くなかったのですが、業務内容が「Nuxt.jsを使ったSPAの開発案件」で、自分には魅力的だったのでそのオファーに決めました。
フリーランスとして業務開始
1つ目に参画したプロジェクトでは、特にトラブルもなくスムーズに働くことができました。
約1年、Nuxt.jsを使ったSPA案件を担当し、無事契約が終了しました。
(契約は準委任契約で、3ヶ月ごとに更新です)
参画先から信頼を得ることができて、副業の仕事を振っていただくこともありました。
契約終了後、2つ目に参画したプロジェクトは、正社員時代に出向していた会社で、当時の出向先の方に声を掛けてもらったことがきっかけです!
個人として信頼してもらっていることが嬉しかったし、信頼の積み重ねの重要さを実感しました。
フリーランスとして働くことのメリット・デメリット
ここからは、フリーランスとして働くことのメリットとデメリットについて。
税金の手続きをする必要がでてくることや、収入・雇用の安定の無さが最大のデメリットかもしれません。
ただそれはメリットとトレードオフなものなので、メリットを享受するには仕方ないと割り切る必要があります。
デメリットを受け入れられるなら、独立してみるのもいいと思います!
メリット
- 正社員時代よりも収入が大幅に上がることが多い(手取り2.5倍〜)
- 単価が上がりやすいため、スキルアップへのモチベーションが向上
- フルリモートなどの働き方を選べる案件が多い
個人的には収入が上がることは重要ですが、それと同じくらい単価が上がりやすいという部分がメリットだと感じてます。
正社員時代と比較して、勉強することのモチベーションがまったく違います。
デメリット
- 確定申告等の税金の手続き
- 雇用の安定や収入の保証が無い
- 社会保険・厚生年金から国民健康保険・国民年金になるため、保証が薄くなる
確定申告については、税金について知識をつけることで様々な節税を行うことができます。(家賃の一部を経費化など)
保険の保証が薄くなることや、将来の年金については、iDecoやNISAを使って自分で積み立てることが必要かと思います。
まとめ
新卒からフリーランスになるまでの経緯をまとめてみて、なんだか自分は運がよかったなーと思いました。
今後もフリーランスとして生き残っていくために頑張らなくては。。
この記事がフリーランスとして独立を悩まれている方などの参考になれば幸いです。